だいぶ昔に写真学校を卒業し、
もはや人生の半世紀以上写真と関わっている。
楽しい時もきびしい時もありながら。
今はとっくに子育ては終わり、
我が子の成長はまともに撮らず、
少しのネガフィルムはいまだダンボールの中。
自分が子育てしていたとき、どんな顔をしていたんだろう。
子どもと目を合わせオッパイをあげながら
私は穏やかでもなく幸せな気持ちより、
不安と焦り。
なぜもっと、、、。
私が小さい頃、私の父も、どこのお父さんも
モーレツに働いてたと思う。
週一回の休日の日曜、
父は布団から起きれないほど疲れていた。
どっか遊びいこ!どっか行きたい!
と、一日中せがんでいたと思う。
でもたまに敷布団の上でペリコプターとかいって
寝そべりながら遊んでくれた。
母は家事ばかり。
今みたいに便利な家電がなかった時代だから。
我が子も両親とも、断片的に通い合った眼差し。
なんでもっと大切にしなかった?
自分のかすかな記憶や時間、眼差しをたぐい寄せるために、
私はこうして飽くことなく家族を撮らせてもらっている。
穴ぼこは取り戻せそうで 取り戻せない。
だから幸せを共有したその瞬間を切り取る。
そして、シャッターを切りながら いつも願う。
何年後か、この写真を家族が見たとき、
子どもは
「大切に育てられた、ずっと愛されている」と
再確認するだろう。
ママはパパは
「愛おしく ずっと見守っていく」と
幸福に満ちるだろう。
だから、このスタジオはシンプルでいい。
たくさんの窓から降り注ぐ光と、笑い声があれば^^
今年でスタジオは10年目。
これからもマイペースで変わらずお待ちしてます